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フィギュアスケートに求めるもの

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「逆に言えばあなたが気にしているのは音楽との調和だけですか?」
というコメントいただいて、とても考えることが出来ました。

そうですね、
音楽との調和は「気になる」程度のものではないです。

以前にも、そんな事を書いたと思うのですが、それほど自分の中で明らかになっていたわけではなりませんでした。

結論から言えば、私にとって、
フィギュアスケートに於ける、スケーティング技術は、スケーターが表現したいものの為のテクニックにすぎない、ということ。

ピアノで、表現をしたいのに、ピアノが弾けなかったら話にならないですよね。
その上で、より高い技術を持つことで、表現出来るものの幅が広がる。


========ココから追記します=========
逆に言えば、せっかく高い技術を持っているのに、表現できなければ宝の持ち腐れ。
私は、中野友加里選手に対して、そういう勿体なさを感じています。
あの技術で表現すれば…

歌は音程とリズムを正しく歌えば良いか、というとそうでもない。
そんなのだったら、少々調子っぱずれでも、伝えるものを持っている人の方が、人を感動させたりする。

中野さんは真面目なんだと思いますね。
本当に全てのことをスケートに結びつけ、全てのことをスケートを通して見つめている、修道僧のようにスケートに尽くしているのかもしれない。
そんな中野さんを身近で見ている後輩さんたちは、その姿に心酔するでしょうね。
コツコツと技術の習得に勤める姿に「私も見習って頑張ろう」と。
フリースケーティングを終わった後、花束を渡す人は皆涙ぐんでいました。
どれほどの努力をしてきたのか(もちろん、他の選手だって負けてはいないと思いますが)応援する人の涙に現れていました。
ただし、実際にその競技をしている人は、技術的な各論に陥りがちです。
それこそ、視点を浅くしてしまう。
私もカラテの試合だと「素人さんには分からないだろうな」と思ったりします。
でも、本当のスゴい人は、その何も分からない素人さえも納得させられるのです。

中野さんは真面目すぎるが故に、音楽が聞けていないのだと感じます。
スケートの為に音楽を聞いているから、純粋に音楽を楽しんでいないのではないでしょうか。
オペラ座の怪人も、一度、スケートの練習をさぼって観劇して、ウットリとしてくれていれば…。いや、観に行ったかもしれないですよ。私は知らないです。でも、もし、見ていたとしても、舞台にウットリはしなかったでしょうし、さぼって見たのではなく、研究のために見たと思います。
パフォーマンスをする同業者として、舞台上の役者やスタッフが何をしているのか、それは分析したかもしれない。
映画でもいいです。
私と友人は、バトラーのファントムに「祐一郎さんじゃない!」という反応だったのに、結局はもらい泣きしました。
あのファントムにもらい泣きしていたら、中野さんのスパイラルは、ああはならない筈です。ファントムの最も切ない気持ちを、高くあげた足で、心を切り裂くように表現して欲しかった。

八木沼純子さんが、浅田真央ちゃんのフリーの時「ショートとも違う重厚感のあるスパイラル」というようなことをおっしゃっていました。
私もそう思います。

鈴木明子さんのショートのスパイラルは、カスタネットが鳴っています。
浅田真央ちゃんのエキシビションでも同じ感じ。
タカタカタカ…とカスタネットがリズムを刻むと、縦に細かくステップを刻みたくもなるのですが、そこをスパイラルです〜っと切って行く。
八木沼純子さんが鈴木明子さんの時に「リズムをあえて外してくる高度なことをしている」と言っていたのはこのことかしらん??

カッチーニのアヴェマリアを歌う時に、音符が細かく上下する所があります。
オダジセンセは「ここは上下させずに一直線の線を引くように」と。
というか、実際に線を引きながら、でも音符は上下させつつ歌うんですけどね。

カスタネットとスパイラルの関係が、これと同じだな〜と思いました。
スパイラルで滑らかさを表現しているワケではないんですね。
す〜っと滑りつつ、カスタネットのカタカタカタカタ…を刻んでいる。
これは、スパイラルをする人の意識一つで、ちゃんとリズムを刻まないと流れてしまう。
すると、カスタネットを無視して音楽は敵になってしまう。

『火の鳥』では、やはり八木沼さんが、中野さんが先走りしていることを察して「少し前にズレている」というようなことを言っていました。ジャンプのタイミングを心配したのだと思います。
火の鳥の曲調が、前半は縦乗りの感じで速いし、中野さん向けというか、ノリ過ぎて、先走った感じでした。
しかし、後半は、もっと曲調が粘っこい感じがしました。
私としては、もっと溜めて溜めて爆発!という感じにして欲しかったな。
カウントとしてのリズムは合っていると思うのですが、中野さんは音楽を味方に出来ていないですね。敵になってしまっている。
この後半の曲調は、そこへいくまでの「ため」が美味しいんじゃないかなあ〜と思いながら見ていました。
中野さんが真面目にスケートに取り組むが故の落とし穴だと私は思います。
荒川静香さんが「スケートは全力を出せば良いというものではない。コントロールのスポーツだ」ということを言ってました。
なるほどです。
頑張る人程、力を制限することは難しいんです。
声楽でも、声の出る人がぶつかる壁ですよね。

中野さんの場合、点数を気にしないエキシビションの方がずっといい!動きも柔らかで、本来表現したかったハズのものに対して心が素直に動かされていると感じます。

ただ、実際、高い技術を保ちつつ表現…なんて凄いことですよね。だから、こんなに多くの人が釘付けになってしまうんでしょうけどねえ。。。

浅田真央ちゃんの『鐘』はスゴかった!
別に記事を起こそうと思いますが。
とにかく、真央ちゃんは、どの音符を奏でるのだろう?と思っていました。
舞踏用の曲は、舞踏用の音符はダンサーに割り振られているから、隙があるハズだと思うのです。でも、楽曲として完成している音楽のどこに舞踏を滑り込ませるのか?
ああ、真央ちゃん、そこに音符があったのね〜
確かに、聞こえないけど、感じる音符があるわ、それだわ!という感じ。
『鐘』って同じフレーズの繰り返しじゃないですか、だけど、真央ちゃんの動きが段々変わっていくんですよね。そこに、空気の律動がある。
ピアニストの音にならない、指先に伝えるための、体の軸、体幹の動きのような、指揮者のそれのような…とにかく、私自身の「音楽」の何かがどかーーんと開通しました^^
そして、ディズニーのファンタジアへ帰っていく…(←なんのこっちゃ??^^;)


========ココまで=========

あるダンスの先生は「体の柔軟性は健康の為にやってるんじゃないですよ、表現したいものがあるから、柔らかくないとダメなんですよ」と素人の私たちに教えて下さいました。

表現したいものがある場合、その為のテクニックは必須なんですね。
三回転を飛べなければ表現できない気持ちの高まりの為に、三回転を飛ぶ技術が必要である、というよな。

ただ、アマチュアのフィギュアスケートの大会では、点数がついていく。

芸術的なパフォーマンスであれば、点数や順位付けは不要なのですが、
(音楽やバレエで、プロへの登竜門としてのコンクールなどありますが)
点数が着いたり、順位がつくと、やはりスポーツの範疇なのか、と私は思っていたワケです。ただ、それは、世間一般とか常識的にとか…そういうことで良いのではないか?

自分が何を鑑賞するかを、他人に干渉(←もちろん駄洒落^^)される必要はないな、と。

そうして見ると、ジャネット・リンの時代から楽しんで来た私にとってフィギュアスケートとは、
氷上でしか見られない、ダンスというかパフォーマンスなんですね。

人間が床と二足歩行に縛られている限り、氷上のようなバンクやスピードはあり得ません。
バレエのジャンプも素敵だけれど、スケートのランディングの方がスッキリします。

そういう楽しみ方を私はしたい。


そして、確かにフィギュアスケートは、高い技術に裏打ちされた高度なパフォーマンスを求められていますね。

本来、そういうものなのだと思います。
そうでなければ、フィギュアスケートの試合に音楽を使う必要はない。
体操の床運動のような競技会にすれば良い。
リズムを刻めばなんでも良いなら、音楽である必要はなく、それはむしろ邪魔なもの。

しかし、音楽を表現するための技術を競い合うから、フィギュアスケートは面白いのだと思います。

ジュニア世代でも、バレエのような柔軟性を持つ音楽センスの良い選手が育っています。
ダンスの技術と、音楽センスは最早必須事項ではないでしょうか。


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☆フィギュア・スケート☆ | 15:03 | comments(4) | trackbacks(0) |

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edit

Comment

何の世界でも同じだと思いますが、他人の演奏(とかetc.)に興味を持つことは、演奏家(etc.)にとって大変重要だと思います。
優秀な演奏家ほど、他人の演奏を良く観て(聴いて)いるような気がします。
勿論、ライバルだから気になるというのもあるかもしれませんが、それ以前に、本当に歌(etc.)が好きだからですよね。
でないと、長い時間を鑑賞に割くことなどできないと思います。
惜しいと思う方は、そこが不足している気がします。
自分の演奏にしか興味がない人は、その人自身が、いずれ興味の対象から外されてしまうような気がします。
私は、スケートは見てないのでわからないのですが、ふとそんな風に思いました。
そうそう、先日、加藤さんのホセを聴きました。
もう、一辺でふぁんになりましたわー。

| 2009/12/30 11:33 AM

Naokoさん…ですよね。

>優秀な演奏家ほど、他人の演奏を良く観て(聴いて)いるような気がします。

そうか!そうですね、敵情視察ではなく、本当に楽しんでますね。楽しんだ後に、では自分なら…となるような気がします。

>自分の演奏にしか興味がない人

ああああ!これだ!これです!
実際に見ているか否かは私は知りませんが、中野選手って「自分の演奏にしか興味がない人」という感じがします。イメージというか。
ライバルだから仕方ないと思いますが、他人の演技を大好きなスケートとして楽しんでみていない…ような気がします。
以前に中野さんの佐藤コーチが「中野選手に足りないもの」として「他人のために表現していない」「自分の世界だけ、内にこもっている」というようなことをおっしゃっていたのですが、そうなってしまう理由がここにあるような気がします。

全日本のあと、中野選手は「あと4年、気力が続かない」と言ったらしいですが、4年前、村主選手は、オリンピックに出られたからかもしれませんが…いやむしろオリンピックに出て、納得しそうなものなのに「もう一度!」と、続けたんですよね。年齢的にはちょうど同じ位なのですが。。。

村主選手は、観るの好きそうですねえ。モダンバレエはオタクなくらい好きらしいし…。村主選手の衣装とかって誰にも似てないんですよね。それって、逆に皆を良く観ているから、全く違う発想を持てるんじゃないかな〜なんて思います。

むむむ?加藤さん?加藤…康之さん??
どうも聞き覚えが。最近、なかなかお名前がインプット出来ず…ググってみる…あれ?自分のブログがヒットしてる??

http://das-musical.jugem.jp/?eid=1074

あああ〜加藤康之さん!はいはい!スンバらしいテノールですよね!
和製・カレーラス!
ホセですかあ〜えええ〜?2000円??いくらなんでも、そんなに新人さんというワケでもないのに…アリエナイです。。。

バルダ | 2009/12/30 12:29 PM

うわ、名前がなかったようです、済みません(汗)

operaview | 2009/12/31 1:04 PM

私もよくやります^^;
でも、文面から確信しましたから!
いつもありがとうございます。

バルダ | 2009/12/31 2:33 PM

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