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浅田真央『鐘』 芸術とエンターテイメント

評価:
ラフマニノフ,エルダー・ネボルシン
naxos
¥ 1,087
(2007-08-01)

JUGEMテーマ:クラシック音楽
JUGEMテーマ:浅田真央

ふみゅーさんに頂いたコメント。

「私は多分、音楽が一番好き、踊りをみるのが好き、次にスポーツの技を見るのが好きで、その延長にフィギュアスケート好きがある気がしています。」

まさにコレですね。
私もコレだと思います。

音楽+踊りまでは普通なんですよ。

音楽+スポーツも割と普通なんです。
新体操とかね。

で、踊り+音楽は、エンターテイメントか芸術か、なのです。

でも、音楽+スポーツは、これはスポーツなんですよ。

新体操とか、かなり素敵なことしてくれますが、
表現しているのは、身体表現であって、感情表現じゃあない、と思うのです。
だから、スポーツ。

プロのアイスショーはスポーツではなくエンターテイメント。
これは、スケートの身体表現の技術を使った感情表現がメインです。
アクロバットを見せるものとは違う。

ところがですね、競技会でのフィギュアスケートはスポーツでありながら、
感情表現もすることになっているんですね。

これが、ホント特異ですよね。

そして「音楽+踊り」はエンターテイメントか芸術かになるわけですが、
その違いって何か…

ず〜っと前にもそんな話しが…

そう、ミュージカルとオペラの違いを考えていた時ですね。

それで考えていて私が辿り着いた現在の結論は、

「今」多くの人の心を揺り動かしているものが「エンターテイメント」

「未来」に残ったものが「芸術」

なんじゃないかな、と。

例えばね、モーツァルトの『魔笛』って、
当時のエンターテイメントだったのだと思います。
シカネーダーが狙っていたのだって、
未来に残ることではなく、今多くの人の心を動かして、
出来れば一儲けしたい、と。

でも、出来上がってみたら、人々が過去の記憶の中に捨て置いてはおかなかったのですね。
そうして、現在にも残り続けている。
だから、芸術なんだと思います。

昔の職人さんが作った優れた工芸品も、
時代を経た人々にも評価されると、
当時はちょっと高級な生活道具だったのが、芸術品となる。。。

ということなんじゃないかな、と。


そしてね、浅田真央チャンの鐘なんですけど、
これって本当に画期的なプログラムだと思います。
彼女がスケートで表現したのって「音の感情」なんですよね。
彼女自身が楽器で「見える音」になっている。

たとえば、高橋大輔君や織田信成君は、演技=マイムをしているワケですよね。
これも表現ではあるのですが。。。

浅田真央ちゃんのは、
モーリス・ベジャールがボレロでバレエダンサー達に求めた
革命的なバレエをスケートでやったのだ、と私は思うのです。

これを、徹底的にやったフィギュアスケーターはいなかった…と思うのです。

確かに、キムヨナちゃんのフリーも音楽に合わせて踊っています。
でも、でもね、真央ちゃんに比べると、
「音楽に合わせて踊っている」に過ぎないのです。

この違いって分かるかな。。。
どちらが高尚とか、そういうことではなく、
全く質が違うものだということ。

キムヨナちゃんの方が、「今」多くの人を楽しませることが出来る。
だから、エンターテイメント。

しかし、真央ちゃんの『鐘』はのちのちまで人々の記憶に残って、
さらに、後続のスケーターを刺激する作品になるのではないか?
そういう革命的なプログラムで、
だから、後世に残る可能性が高い、いやそうあって欲しい!と私は思うのです。

ただね「勝つ」為にはキムヨナちゃんの作戦が正しい。

しかし浅田真央は、勝つためには不利を分かっていて、
なぜそんな危険な賭けに挑んだのか?



真央ちゃんには「見えて」いるんですよ、鐘の完成形がね。
だから、それを表現することに取り憑かれてしまったのかもしれない。

それがね…歴史に残る人の宿命なんですよ。^^




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☆フィギュア・スケート☆ | 02:24 | comments(2) | trackbacks(1) |

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edit

Comment

楽しみにしていた「鐘」の事、ありがとうございます! バルダさんの文章に感銘をうけました。

そうです!
私は、フィギュアスケートが今の採点法になってから考え込む事が多くなってしまいました。
フィギュアスケートってまるっきりスポーツでもないし、バレエという芸術ともちがいますよね。
「芸術スポーツ」と言われるけど、「新体操」とはあきらかに違う。

高いレベルにいけるなら(4回転ジャンプとか)それに挑戦するべきだし、そこだけみるとスポーツ、でも音楽表現はきちんとして欲しい。そこは舞踏、とか芸術?

エンターテイメントのようで、競技ですし。

本当に特異ですよね。

私もモーツアルトの魔笛、当時のエンタテイメントだったに同感です。あるロックミュージシャンが「モーツアルトやベートーヴェンは当時で言うロックだったのではないか」と言ったのを覚えています。

>「今」多くの人の心を揺り動かしているものが「エンターテイメント」「未来」に残ったものが「芸術」

すっきり納得できます!織田君と、高橋君についても同感です。

私は、浅田真央ちゃんの「鐘」を見たとき「これはバレエの1番すごい所の演技に匹敵するのではないか」と思いました。彼女の中にはしっかりとした音楽の解釈があります。
コーチと振り付け師はスゴイ! 今勝たせようとする事だけに執着せず、表現者として、成長させたのがよかったです。

真央ちゃんは、天命を受けた人、というイメージがあります。4年前、年齢制限でオリンピックに出られなかった事も、今回のオリンピックで銀メダルだった事も、全て大きな意味がある。
世界選手権のあとのインタヴューで「最後に鐘を自分のものに出来て良かった」と彼女は答えていました。この境地にいけるスケーターと同じ時代に居る事が、とてもうれしいです。

なんだか、本当に私、長文のわりにまとまっていませんね。
バルダさん、これからも素敵な文章楽しみにしてます。これからもお邪魔させてくださいね。

ふみゅー | 2010/04/27 10:09 PM

ふみゅー様のお陰で、エンジンがかかりました^^ありがとうございます。

>私は、浅田真央ちゃんの「鐘」を見たとき「これはバレエの1番すごい所の演技に匹敵するのではないか」と思いました。

これね!これ!
これは、分かる人にしか分からないですよね!
そして、今のフィギュアの採点にここまでの事を評価するシステムはない。

エンターテイメントがダメということではないのです。
今現在多くの人を惹き付ける、ソレ自体もスゴイことだし、未来では忘れられてしまっても、多くの人に影響を与えて、違うところで芽吹いたりして。。。
比較出来るものではない、とつくづく思います。
あの場面で現在のフィギュアスケートで「完璧」をやってのけたキムヨナちゃんってホントスゴイですよ!

そして…

>真央ちゃんは、天命を受けた人

そうですよね!そうそう!
もちろん、これから先なにがあるか分からないし、真央ちゃんが切り拓くしかないのでしょうが…

>世界選手権のあとのインタヴューで「最後に鐘を自分のものに出来て良かった」

大きなものを得た実感があるんですね〜
「やってくれる!」と信じています。

こちらこそ、これからもよろしくお願い致します♪

バルダ | 2010/04/28 12:11 PM

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